運営スタッフが行く!足立区体験レポート vol.8~前編~【納涼 遅祭2025】
2025年10月29日
こんにちは!あだちる運営スタッフです。今回は『運営スタッフが行く!足立区体験レポート vol.8〜前編〜』をお届けします。
第8弾は2025年8月30日~2025年9月8日にかけて開催された『納涼 遅祭2025』についてご紹介!速いことが良しとされがちな現代で、あえて『遅』いことの魅力を発信するこのイベント。いったいどんな体験ができたのでしょうか?
ボリュームたっぷりの内容を前編・後編に分けてお伝えします。
ゆるさと真面目のギャップがクセになる!『遅』を表現する作品たち
今イベントの会場は北千住駅から徒歩7分程度の場所にある仲町の家。スタッフ体験コラムでは常連となりつつあるので覚えていただいた方も多いのではないでしょうか。
この日は夏らしい澄み切った青空。庭の緑がより一層輝いて見え、解放された玄関から吹き抜ける風が心地良かったです。
仲町の家
遅祭2025では展示が常設されており、アーティストがさまざまな視点から『遅』を表現します。なかでも面白かったのが《大イタチ》という作品。「騒ぐといなくっなっちゃうからお静かに!」とアナウンスされ、そーっと障子を開けるとそこには大きく『遅』とかかれたベニヤ板が。イタチ=板遅という言葉遊びを形にした駄洒落作品になっており、思わずクスッとしてしまうゆるい雰囲気がいかにも
『遅四』の思想を体現しているなと感じました。
《大イタチ》|遅四グランプリ実行委員会
ほかにも、長い時間をかけて形成される石に着眼し『遅』を表現できるか試みる作品や、エキシビションコースを走る遅四神輿など多くの作品が展示されました。
《バケツ》《石 #1-#9》|野村絵梨
《エキシビションコースを走る遅四神輿》|遅四グランプリ実行委員会
考え出したら止まらない!アイデアのレース大会 机上の空論グランプリ
14時からはこの日のメインイベントでもある「遅四グランプリ 机上の空論大会〜遅以外に一体何を愛せようか〜」が開催。が、開始時間になってもなかなか参加者が集まりません。ですがそこは『遅』をテーマのイベントということで、参加者が揃うまでまったり待つことに。こういった雰囲気も遅四ならではといったところですね。それから40分ほどで参加者が揃い大会がスタートしました。
レギュレーション説明のようす(左:遅四グランプリ実行委員会会長 島本さん/右:同副会長 三原さん)
机上の空論グランプリは実際にミニ四駆マシンを競わせるレースではなく、『こうしたら遅くなるはず!』といった文字通り机上の空論、アイデアを競い合う大会です。発表者(レーサー)が1人ずつ発表していき、参加者が内容を議論していきます。ホワイトボードを使用するほど議論は白熱し、まさにのマシンレースのような熱気!
ホワイトボードを使用した議論のようす
なかでもスタッフが面白いと感じたのは、新幹線こだまの話。こだまは停車駅が多く時間がかかるため遅い車両とされていますが、実はダイヤ調整のため一時的にほかの新幹線よりも速度がでるらしい、という内容でした。結局速いのか遅いのか?といった問いに結論はでませんでしたが、一般的に『遅』いとされているもののなかに速さを見出したり、それを話し合ったりするのは想像以上の楽しさがありました!
『遅』ってチルなのかも?歩時レネさんによるミニライブ
机上の空論グランプリの後はシンガーソングライター 歩時レネさんによるミニライブが開催。遅四グランプリのテーマソングである『遅四音頭』をはじめ、7曲がキーボードの弾き語りで披露されました。
キーボードでの弾き語りを披露する歩時レネさん
セットリスト
- ・遅四音頭
- ・アムちゃん音頭
- ・大きなスコップ 小さなスコップ
- ・おふろに入りましょう
- ・ゼニー
- ・今(遅四ver)
- ・アンコール:遅四音頭
透明感のある歌声で奏でられる歌を聞いていると、まるで時間がゆっくり過ぎていくように感じられ、ふわふわとした心地の癒される時間となりました。まさにチル(落ち着く、くつろぐの意)といった言葉がピッタリ。何気ない日常を美しいまなざしで見つめる世界観は『遅』との相性が抜群です。
ライブの後は机上の空論GPの受賞者を表彰式が執り行われ、優勝者には『食べると遅くなるパンメダル』が授与。喝采のなかこの日は幕を閉じました。
パンメダルを持つ島本さん
終わりに
いかがでしたでしょうか。
『遅』は意外にも普段の生活の中に見つけることができ、意識して探してみるととても面白いです!ぜひみなさんも思わず共有したくなる『遅』を探してみてくださいね。
後編はイベント目玉でもある、マシンを使った遅四グランプリについてもご紹介しますのでお楽しみに!