ー本日はよろしくお願いします!
足立区での個展も回を重ねていらっしゃいますが、そもそもどのようなご縁がきっかけで、開催へと繋がったのでしょうか?
MIOKOさん:今回「仲町の家で個展をやりませんか?」と本屋しゃん(
本屋しゃんのほーむぺーじ)に言っていただけて……。
私自身は北千住や千住エリアに住んでいないのですけれども、根津で個展をさせていただいたことなどもあり、北千住やその周辺に元々親しみがありました。
私は普段モデルをしているのですが、旧汚水処理場など、撮影スタジオではない面白い場所での撮影も多いです。今回「仲町の家でやりませんか」と誘ってもらい、実際に「仲町の家」を拝見したら、とても素敵な空間で。
ぜひここでやりたい!と思い、開催を決めました。
ー今回の企画では行灯を用意されると伺い、今回の個展にどのように落とし込むのだろうと思っていました。
MIOKOさん:行灯の作り方は正直に言って、元からある地口行灯(じぐちあんどん)の作り方とは異なっているんですよね。
地口行灯って上下を板で蓋していて、四方のどこかが開いているんですよね、直方体だし。ただ私の場合は回して漫画4枚で1話を成立させたいから、全ての側面が同じ大きさである必要があるのと、1面・横が空いていると1周回して漫画になるっていうのは成立しないので、全然異なる形ではあります。
ですので、あくまで地口行灯そのものを作るのではなく、そこからインスピレーションを受けて、漫画の作品と融合させるために落とし込んだ形になっています。
ー今回の個展でMIOKOさん1番の力作はどちらの作品でしょうか?
MIOKOさん:力作というと、この地口行灯シリーズですかね。今までは基本的に小さい会場でやっているのもあって、原画を展示して終わりというところがあったのですけれども、今回こうやって広い会場を使わせていただけたのもあって、ある程度空間を使えるような作品を作ろうとなりました。
ー行灯の制作時間は1個につきどれくらいかかったのでしょうか?
MIOKOさん:この木枠みたいなものは展示の前に人に手伝ってもらって作っちゃって、それが意外と時間がかかったかな?それでも、2~3時間くらいで組みあがった感じがします。
絵を描くこと自体は元からある漫画を描き写すだけなので、本当に30分もかからずに描けるのですけれど、紙を貼るのが結構難しくて…。
▲紙を貼る前の木枠
最初は漫画を描いた後で木枠にぐるっと貼り付ける予定だったのですけど、貼り付けようとしても綺麗に出来ないからどんどんズレてしまって…。
墨で描いている分、縮んだりとか歪んだりとかがあるのか、全然上手に貼れなかったので、最終的に紙を先に枠のほうに貼ってからその後に墨で描くっていう方法にしました。
そこに辿り着くまで何日もかかったとかではないのですけど、私の見通しが甘くて展示の直前にごちゃごちゃやっていたので、結構時間がかかってヤバい!!と思いました。
ー試行錯誤も含めると、一つの作品に仕上がるまで予想以上に時間がかかったのですね!
MIOKOさん:そうですね。思っていたより難しいことに手を出したみたいな(笑)
ー行灯に漫画を描くのは初めてだと思うのですが、普段漫画を描かれる時との違いや、気を付けた点はありますでしょうか?
MIOKOさん:普段はボールペンとかサインペンで絵を描いていて、線の太さがずっと一定なんですよね。
筆だとどうしても筆に含まれている墨の量とか、力加減で線の太さが変わってしまうのでそこは結構難しくて気を付けていたことと、渇くのに時間がかかるから手に付いた後に別のところを付いたりすると汚れてしまうのでそうならないように、の2点ぐらいですかね。
逆にその分、線の強弱とかで遊べるみたいなところがあってそこは面白かったです!
▲仲町の家の地口行灯
▲会場に溶け込んでいる行灯たち
※地口行灯(じぐちあんどん)とは、地口と呼ばれる言葉あそびに絵が添えられた行灯のこと。